■近親婚によるネガティブな影響
ツタンカーメンはわずか8歳か9歳で王位に就き、父アクエンアテンと廷臣たちの援助を受けて国を率いた。ファラオであったの10年足らずだったが、この若い国王は最も有名な国王の一人となった。
“少年王”であるツタンカーメンが亡くなったのは19歳頃と考えらえるのだが、この極端な短命から事故説や暗殺説などが論じられているが、近親婚の影響によりいくつもの疾患を抱えていたことも示唆されている。またツタンカーメンは幼い頃から歩行が困難で杖をついていた形跡もある。
2014年のBBCのドキュメンタリー番組『Tutankhamun: The Truth Uncovered(ツタンカーメン:明かされた真実)』では、国際的な研究チームによってツタンカーメンの「仮想検視」を行った模様が収められている。
ツタンカーメンのミイラを撮影した2000枚以上のCTスキャン画像を詳細に分析した結果、ツタンカーメンが少女のような容姿だったことに加え、出っ歯で内反足(足首の関節の異常により、足の裏が内方に向く状態となった足)だったことが突き止められている。ツタンカーメンのこうした身体的特徴も近親婚によるネガティブな影響である可能性は高い。
絢爛豪華な棺と数々の財宝と共に発見されたツタンカーメンのミイラだが、そのゴージャスなイメージとは裏腹に生前は肉体的にも精神的にもなかなか困難な日々を送っていたのかもしれない。
参考:「Daily Star」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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