■ビザなしで移動するルート

アフリカ大陸内の国は、ビザ必須の規制により分断されているのが現状だ。そのためギニア、モーリタニア、セネガル、シエラレオネからの移民は、主にビザなしで入国できる中央アメリカ唯一の国であるニカラグアを目指すのだという。

専門家によると、ニカラグアのダニエル・オルテガ大統領がビザ要件を緩和したことで、アメリカからのオルテガ大統領の独裁政権に課した制裁を解除しようとする動きがあったという。

ニカラグアに到達するためには、移民たちはまずイスタンブールなどの拠点に飛び、その後にコロンビアへ向かい、多くの者はエルサルバドル、そしてニカラグアに飛ぶのだそうだ。コロンビアとニカラグアの間には直行便がないため、移民らは再び北上し、メキシコとアメリカの国境に向かうのが一般的なルートだという。