「おじゃん」の語源は?

台無し・中止の意味で使われる「おじゃん」とは。その由来は鐘の音から?
(画像=『FUNDO』より引用)

「おじゃん」がどのような経緯で生まれたのか、これには諸説ありますので、由来とされる説をいくつかご紹介します。

鎮火の知らせの鐘の音からとする説

一説には、「おじゃん」は火事から来た言葉とされています。
江戸時代、火事が鎮火した合図として「ジャンジャン」という2回の鐘を鳴らしていました。
人々は、この鐘の音を聞くことで火事が終わったことを察したのです。

この火事がおさまったことを知らせる「ジャンジャン」という擬音から「おじゃん」という言葉が生まれたとされています。
それが転じて、物事の進行がとん挫したり中止にすることで台無しになる、という意味で使われるようになったのだとか。

「じゃみる」という言葉から派生したとする説

「じゃみる」という言葉から派生したとも考えられています。

江戸時代には「じゃみる」という言葉が、物事が台無しになるという「おじゃん」と同じ意味で使われていました。
そして、じゃみるの連用名詞形「じゃみ」に接頭語「お」がついて「おじゃん」となったとされているのです。