事件に発展することになるのだろうか。リサイクルショップにある中古の机に殴り書きされていたのは、“死体”が埋まっている場所の座標であった――。

■中古の机に記された死体埋葬場所の座標

 不要になったもののまだ使えそうな家具などは捨てずに慈善団体などに寄付をするのが望ましいが、そうして集められた中古品は往々にして元の持ち主が分からなくなっていたりもする。回収も管理もボランティアが行っているのだから無理もないことだ。

 慈善団体が運営するリサイクルショップの店員が、店舗内で展示されている机に気がかりな書き込みがあるのを発見してFacebookで報告したところ、大いに注目を集めることになった。死体が埋まっている場所の座標が机に記されていたのである。

「死体は27°36’32.6″N 81°12’24.8″Wに横たわっている」

「真実は下にある」

 という文言がサインペンのようなもので机の引き出しの底板などに殴り書きされていたのである。

「埋葬された遺体」の座標が書かれた走り書きがリサイクルショップの机から見つかる
(画像=「Daily Star」の記事より,『TOCANA』より 引用)

 もしこの場所に本当に死体が埋まっているとすれば、事件にも発展しかねない事態になるだろう。しかしその座標が示す場所は一般人が近づけないところであった。

 座標は米フロリダ州キシミーにある「エイボンパーク空軍射撃場」の敷地内であった。この場所には短い滑走路とミサイル発射場があり、当然だが一般人の立ち入りは禁止されている。

「埋葬された遺体」の座標が書かれた走り書きがリサイクルショップの机から見つかる
(画像=「Daily Star」の記事より,『TOCANA』より 引用)

 同施設のウェブサイトによると、エイボンパーク空軍射撃場は軍隊が射撃場を使用した際にその周囲で何が起こるかを研究するために使われている土地だという。

「この研究は、公衆衛生、安全、福祉を保護するとともに、軍と国土安全保障機関が射場で必要な訓練を提供できる能力を保護することを目的としています」(ウェブサイトより)

 やや物騒な場所のようにも思えるが、当局は付近住民に危険が及ぶことはないと説明している。

「エイボンパーク空軍射撃場(APAFR)の近くに住んでも、あなたの財産や生活様式に大きな影響を与えることはありません。 ただし、周辺地域の住民と軍関係者の安全のため、いくつかの制限が適用される場合があります」(ウェブサイトより)

「埋葬された遺体」の座標が書かれた走り書きがリサイクルショップの机から見つかる
(画像=「Daily Star」の記事より,『TOCANA』より 引用)