気や心を相手に向けることを「気遣い」や「心遣い」と表現します。
両者は同一の意味もしくは似ている言葉とされる事もありますが、実は別物です。

「気配り」「心配り」といった似通った表現もありますが、こちらともまた違う使い方をする言葉となります。

そこでここでは「気遣い」と「心遣い」という言葉について見ていきます。

目次
似ているようで違う「気遣い」と「心遣い」
 ・「気遣い」とは
 ・「心遣い」とは
 ・「気遣い」と「心遣い」の使い分け
他にもある「気遣い」と「心遣い」の使い方
 ・「構わないで大丈夫です」の意味で使うなら・・・
 ・お祝いを形にすると
「気配り」や「心配り」との違い
 ・「気配り」との違い
 ・「心配り」との違い
まとめ

似ているようで違う「気遣い」と「心遣い」

「気遣い」と「心遣い」は別の意味?「気配り」「心配り」ともまた意味合いは異なる?
(画像=『FUNDO』より引用)


「気遣い」と「心遣い」は似ているようで違ってきます。
ここでは、まずそれぞれが指すものについて見ていきましょう。

「気遣い」とは

「気遣い」は、あれこれと気を使うことです。
また、よくないことが起こることへの警戒や懸念を指すこともあります。

相手への言動に神経を使うことをあらわした表現です。
特定の相手に発言したり行動したりする際、神経を使うことを「気遣い」と表現します。

「心遣い」とは

「心遣い」は、あれこれと気を配ることを言います。
良いと思ってもらえるように配慮することも意味します。
ちなみに、ご祝儀など何かを贈ることを指すこともあります。

心から相手のことを思いやって出る言動となります。
決められているからやるのではなく、自分がやってあげたいと思うので行うことを「心遣い」と表現します。

「気遣い」と「心遣い」の使い分け

「気遣い」と「心遣い」は、神経を使う度合いで使い分けることができます。
ほとんどの場合は「気遣い」を使えば問題はありません。

しかし、非常に神経を使う人の場合は「心遣い」となります。
以下のような解釈をすればわかりやすいかもしれません。

・気遣い:一定のマナーやルールの範疇にある言動
・心遣い:マニュアルの範疇を凌駕した言動

つまり「気遣い」は気にかけることで「心遣い」は心を込めることです。
これらは似ているようで違うので、上手に使い分けましょう。