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長時間の運転は体への負担が大きい
腰痛だけでなく肩こりに悩むドライバーも多数
長時間の運転は体への負担が大きい
車はシートに座ってハンドル等の操作をすれば、歩いたり自転車に乗ったりするよりも高い速度で目的地まで行くことができるので、とても便利な乗り物です。
しかし、実際にはそれらとはまた違う負担が体にかかっているため、休むことなく長時間運転を続けることは体へ重い負担をかけることになります。運転中はハンドルやペダルなどの操作を確実に行うため、同じ姿勢を長時間維持しなければならず、筋肉が固まってしまったり血行が悪くなってしまったりといった影響が出やすいです。
また、周囲の安全に目を配らなければなりませんし、適切な走行状態を保つ必要もあります。人によって多少の違いはあれど、運転中は常に緊張状態。緊張している時間が連続していると判断能力が落ち事故のリスクが高くなってしまうため、運送業のプロドライバーは4時間以上連続して運転をしないようルールが設けられています。
一般ドライバーにはこのようなルールはないものの、2時間ごとに10分から20分程度の休憩をとることが推奨されていますし、過労等で正常な運転ができない場合は取り締まりを受ければ免許取消処分となることもあるため、自身の体調を運転に適した万全の状態に保つこともドライバーの務めのひとつです。
このように、「シートに座っているだけ」に見えて、実は体への負担がとても大きいのが車の運転です。
腰痛だけでなく肩こりに悩むドライバーも多数
運転による体への負担は、「疲れる」以外にもさまざまな症状を招くことがあります。その中でも特に多くの人を悩ませているのが腰痛です。プロドライバーには腰椎椎間板ヘルニアなど重い症状を抱えている人も少なくありません。
長時間の運転で座りっぱなしであることや座り方によっては腰へ重い負担がかかることなど、運転を多くするドライバーほどこうした症状が出やすくなります。健康を維持するためには体のケアはとても重要となるため、腰痛予防をアシストする専用のクッションやシートが人気です。
しかし、腰痛だけでなく肩こりに悩むドライバーも多く、運転中の肩こりを予防するグッズ等は腰痛予防のものほど多くありません。
運転中の肩こりは、腰痛と同じく長時間同じ姿勢でいることだけでなく、周囲の状況を把握するため視点移動が多く目の筋肉を多く使うことも原因になっています。
体への負担が少ない姿勢で運転をすることができたとしても、運転中に目を休ませるわけにはいかないので、腰痛よりも肩こりのほうが予防は難しいとされているようです。