2023年11月1日、2人の男性が生きたまま焼かれる様子を映した動画が拡散された。この動画が撮影された場所や男性らの身元などの詳細をナイジェリア紙『Daily Post Nigeria』『Sahara Reporters』が報じた。

タイヤネックレスで焼かれる兄弟

 動画は、ナイジェリア南部に位置するアナンブラ州オニチャで撮影された。オニチャは経済の中心地で、国内第二の規模の人口を抱える。

 生きたまま焼かれた男性2人はオマウメとマンデーと特定された。彼らは兄弟で、悪名打開武装強盗団のメンバーだったという。

【閲覧注意】武装強盗団の兄弟が生きたまま焼かれる! “ジャングルの正義”が法と秩序を脅かす現実=ナイジェリア
(画像=画像は、「theYNC.com」より,『TOCANA』より 引用)

 動画には、複数の男性らが、オマウメとマンデーの首にタイヤをかけ、燃料を注いで火をつける様子が映っている。兄弟は火だるまになりながら地面を転がり、何とか立ち上がって逃げようとする。しかし、棒を持った男性らに殴打されて逃げられず、立ち上がることすらできなくなった。炎の勢いが衰えると、男性らは兄弟にタイヤを投げつけ、燃料をかけ、いつまでもリンチは終わらない。

 現場に居合わせた人々の中から「彼らはオニチャのビダ地区周辺で違法に金を集めている客引きだ。彼らは客引きの罪で燃やされた。これはいけない」という叫び声が聞こえる。しかし、兄弟を助けようとする者は最後まで現れなかった。

 このようなタイヤを用いた処刑法は「タイヤネックレス」と呼ばれる。アフリカ諸国では、住民らが犯罪容疑者を捕らえ、非合法なリンチの一環としてタイヤネックレスを実施することが多い。ナイジェリアでは2006年2月、ムハンマドの風刺画に抗議するイスラム教徒がキリスト教徒を襲撃し、その際にタイヤネックレスで男性が死亡したと報じられた。