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「“水抜き剤”入れますか?」ガソリンスタンドでよく聞いたアレ

「“水抜き剤”入れますか?」ガソリンスタンドでよく聞いたアレ

「タンクに水が溜まってますよ!」最近聞かないな…スタンド店員が勧める“水抜き剤”は本当に効果ある?
(画像=©nexusseven/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)

まだセルフ式ガソリンスタンドが普及していなかった頃、ガソリンスタンドの店員さんは親切な人ばかりでした。頼まずとも窓を拭いてくれ、灰皿にたまったゴミなども処分してくれましたし、「当店で車検を通すと他店に頼むより得」とか「カードを作るとガソリン代の節約になる」などの情報も教えてくれます。熟練したガソリンスタンドのスタッフは「エンジンオイルが汚れてる」「燃料タンクに水が溜まってる」など機械内部の状態まで見透せるほどのスキルがありました。

「燃料タンク内にサビが発生し、穴が開くおそれがある」「燃料パイプが腐食する」「燃料フィルターが詰まる」「タンクやパイプ内の水分が凍結する」など、自分の車に将来起こるおそれがあるとされるトラブルを親切に教えてもらったという人は少なくないでしょう。そして、これらのトラブルは“水抜き剤”を入れることで予防できるとされていました。

しかし、セルフ式のガソリンスタンドが増え、ガソリンスタンドのスタッフと直接会話する機会が減ったことで、こうしたコミュニケーションは激減。フルサービス式のガソリンスタンドでも、「水抜き剤入れますか?」と聞かれることは、多くの人がほとんどなくなったと感じているようです。

ということは、セルフ式のガソリンスタンドが増えたいま、道路を走る車の多くは燃料タンク内に水が溜まるなどのトラブルを抱えた、危険な状態にあるのでしょうか?