駅から徒歩3、4分のところには東京都立東部地域病院がある。東京都区部の東部地域における中核病院として知られている。

亀有駅「住みやすさのわりに家賃が安い駅」1位は本当?現地調査で見えた魅力と難点
(画像=北口に広がる住宅街、『Business Journal』より引用)

病院のある通りを真っすぐ進むと、閑静な住宅街が広がる。駅前の商店街を抜けただけで、がらりと街の印象が変わって驚いた。一軒家が多く、子ども連れも見受けられるようになったことから、ファミリー層に向いている地域といえる。そのため一人暮らしならマンションやアパートの多い南口のほうが住みやすいだろう。

では最後に亀有駅の家賃相場を見てみよう。実情はそこまでリーズナブルとはいえるものではなく、SUUMOの都内家賃相場平均を見ると、葛飾区はワンルームで5.6万円。

対して、あくまで一例だが、新宿駅から電車で20分圏内の調布市は5.5万円と僅差ながら葛飾区よりも安い。調布駅は再開発により駅前施設が非常に充実しており治安が悪い印象もあまりないことから、亀有駅が「住みやすさのわりに家賃が安い駅」1位ということに、納得がいかない層がいるのも理解できる。

最後に亀有駅の総評をすると、便利な商業施設、飲食店、クリニックなどが充実していて、治安はネットで噂されるほど悪くはなさそうだった。都心へのアクセスもまずまずといったところか。ただ街全体が昭和感に溢れており、新鮮さがあまりなく、一般的な若者が強く惹かれる要素は薄いとは感じた。とはいえ、昔のイメージのまま汚くて古い街というほどではないので、気になった方はぜひ、実際に亀有駅を訪れて自分の目で確かめてみてほしい。

(取材・文=おがわるり)

提供元・Business Journal

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