■男に下された判
男は長いあいだ依存症や貧困に苦しみ、統合失調症を患うようになっていたという。それでも当局は「悪いことをしている自覚は十分あった」「ドラッグ依存で精神状態を悪化させた」と判断。その結果、男は2005年に第一級殺人罪で有罪判決を受け死刑囚となった。
その日から男は、精神疾患を抱える多くの囚人が暮らす刑務所で生活してきたが、症状は良くならないまま。死刑は4月5日に執行される予定だ。
■自分の眼球をえぐった男
男は刑務所で自分の眼球をくり抜き、ひとつを食べていたことが判明。その理由については、「知事に自分の思考を聞かれたくなかった」などと意味不明な説明をしたという。
また刑務所では絶えず幻覚を見ている状態で、聞こえるはずのない声が聞こえるとも話している。
この男は子供の頃から精神的に極めて不安定で、9歳の頃には幻聴に悩むようになり、10歳の頃には自殺を試みたこともあったそうだ。