中東で影響を持つサウジアラビアとイランが3月、中国が仲裁する形で7年ぶりに国交を回復させることで一致した。

■止まらない中東諸国の“中国詣で”

サウジアラビアとイランは長年中東地域で覇権争いを展開し、両国関係が冷え込めば中東全体の安定が脅かされるとUAR(アラブ連合共和国)やカタールなど湾岸産油国は恐れてきた。すでに両国とも7年ぶりに大使を派遣し、外交関係が戻っている。

そして、サウジアラビアのファイサル外相とイランのアブドラヒアン外相が4月に北京で会談し、関係改善をさらに進めて行くことで一致したが、中東から遠い北京まで赴いて会談するという光景は、如何に中国が力を握りつつあるかを如実に示している。

こういった中東諸国も“中国詣で”はさらに活発化することだろう。