■「チョロギ」を知っている人は2割以下
Sirabee編集部が全国10〜60代男女782名を対象に調査したところ、「赤いネジネジの名前を知っている」と答えたのは、全体の14.6%。2割を下回って、かなり限られた割合であることがわかった。
赤いネジネジの正体は、シソ科のチョロギという植物の塊茎。漢字では草石蚕や丁呂木などと表記する。元の色は白いが、黒豆煮に入っているのは、塩漬けしたものを梅酢などに漬けて赤く色づけたもの。
黒に赤という鮮やかな取り合わせと、甘い黒豆にピリッと酸味が利いた口直しとして華を添える。
②栗きんとんの黄色の秘密
Sirabee編集部の調査では、22.1%の支持を集めて好きなおせち料理ランキングで堂々1位に輝く栗きんとん。金色は金運も意味している。
さつまいもでつくった餡(きんとん)に栗の甘露煮を和えて作られるもので、どちらも黄色い食材だが、ここまで鮮やかな黄色に仕上げるにはそれだけでは足りない。では、何で色づけるか知っているだろうか?
■3割しか知らない「くちなしの実」
今回の調査で、「栗きんとんを何で色づけるか知っている」と答えたのは、全体の28.5%。チョロギよりは多いが、それでも3割に満たなかった。
さつまいもできんとんを作る際に入れるのは、乾燥させたくちなしの実。くちなしは、沈丁花、金木犀と並んで、香りの良い花でも知られている。くちなしの実に含まれる色素はサフランと同じ成分で、鮮やかな黄色に仕上げることができるのだ。
③数の子は何の卵?
好きなおせち料理ランキングでは、18.6%の得票で2位にランクインしている数の子。プチプチした食感で人気なだけでなく、その名の通り、子孫繁栄の願いが込められた縁起物だ。
魚の卵であることはわかるだろうが、何の魚なのかご存知だろうか。