トヨタ ルーミーは2列シートの5人乗りのトールワゴン、シエンタは3列シート7人乗りと2列シート5人乗りを設定するミニバンという違いがあります。
とはいえ、いずれも”両側にスライドドアを備えたコンパクトなボディ”で、子育てファミリーに人気です。
そんなルーミーとシエンタを比較します。
目次
・同じコンパクトでもクラスが違うルーミーとシエンタ
・静粛性や快適性はシエンタに軍配
同じコンパクトでもクラスが違うルーミーとシエンタ

トヨタ ルーミーは、両側スライドドアに広い室内と荷室、乗降性の良さが美点のコンパクトトールワゴンで、2列シートの5人乗り。
ダイハツからOEM供給を受けているモデルで、本家ダイハツのトールほか、スバル ジャスティもブランド違いの兄弟車。最大のライバルは、スズキ ソリオ(三菱 デリカD:2)です。
対するシエンタは、両側スライドドアに、3列シート7人乗りにくわえて2列シート5人乗りを設定するミニバンで、最大のライバルは2024年6月の新型投入が予告されたホンダ フリードです。
ボディサイズは、ルーミーが全長3,700〜3,705mm×全幅1,670mm×全高1,735mm、ホイールベース2,490mm。
シエンタは、全長4,260mm×全幅1,695mm×全高1,695mmで、ホイールベースは2750mm。
シエンタのほうが全長で560mmも長く、全幅も25mmワイドになるなど、大きな差があります。
欧州のセグメントで言えば、ルーミーはもっとも小さなAセグメント、シエンタはBセグメント相当です。
最小回転半径はルーミーが4.6〜4.7m、シエンタは5.0mで、全幅の違いをとってもルーミーは、狭い住宅街などでのニーズによりマッチします。

シエンタの最大の特徴は、ルーミーにはない3列シート仕様を設定することで、最大7人の乗車が可能な点。
サードシートは、乗降性、居住性の面からも緊急用の域を出ませんが、帰省などで祖父母と出かける際、スポーツの習い事などで急にプラス2人〜3人乗車するなどのシーンでもニーズに応えてくれます。
また5人乗りは、広い荷室に加えて、積載性の高さを享受できます。
さらに現行シエンタは、トヨタ最新の先進安全装備「Toyota Safety Sense」を搭載し、昼夜の歩行者と自転車にも対応する衝突被害軽減ブレーキは、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール、車線維持機能、ドライバー異常時対応システムも設定されています。
対するルーミーは、ダイハツの「スマートアシスト」で、車線逸脱警報のみで、ドライバー異常検知システムが未設定など、先進性ではシエンタに若干譲ります。