■考案者「多段式ロケットは平和のために使って欲しい」

ICBM(大陸間弾道ミサイル)の原型は500年前に開発されていた!? 謎の「シビウ文書」と開発者からの衝撃メッセージとは
(画像=画像は「Ancient Code」より引用,『TOCANA』より 引用)

ハースがシビウ文書に書かれた多段式ロケットを実用化したかは分かっていないが、1550年、シビウでロケットの打ち上げがあったと主張する歴史家もいるという。ところで先ほど、多段式ロケットを最初に考案したのは、19世紀~20世紀のロシア人コンスタンチン・ツィオルコフスキーだと言ったが、実は2段式・3段式ロケットの実験は、1590年にヨハン・シュミットラップという人物によって行われていたという話もある。だが、Wikipedia英語版によると、他ならぬハースこそ、多段式ロケットの開発において、シュミットラップに直接の影響を与えた人物だとされている。

 多段式ロケットは軍事利用を目的として発案されたものではあったが、ハースは自身のアイデアが平和のために使われることを望んでいたことをうかがわせる一節がシビウ文書に書かれている。

「ライフルが武器庫にしまわれ、1発の弾丸も発射されず、弾薬も燃えなければ、王子は財産を浪費することなく、工場長が命を失うこともない。多段式ロケットを戦争のためではなく、平和のために利用することが私の助言である」(ハース)

 だが悲しいことに、現在、多段式ロケットは人工衛星の打ち上げに貢献している一方、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の推進機構としても使用されている。その現実をハースが見たら、一体どう思うのだろうか?

参考:「Ancient Code」、ほか

※当記事は2017年の記事を再編集して掲載しています。

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提供元・TOCANA

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