生成AI活用のライフサイクル全体を保護
Protectoは、生成AIのトレーニング、RAGやプロンプトを含む生成AIのライフサイクル全体でデータを保護する〈中間層〉をソリューションとして提供する。
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Image Credits:Protecto
Protecto社のサービスのひとつである「Secure RAG (SecRAG)」は、取得プロセスにロールベースのアクセスコントロール(RBAC)メカニズムを直接組み込むことで、回答の生成に用いられたすべての情報が厳密にチェックされる。
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共同設立者2人はデータプライバシーのエキスパート
Protectoは、2021年にCEOのAmar Kanagarj氏とCTOのBaskaran Alagarsamy氏によって設立されたスタートアップだ。シリコンバレーに拠点を置く同社は、インドのバンガロールに先進的な開発センターを持っている。
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CTOのAlagarsamy氏は、データエンジニアリングのエキスパートとしてAppleに18年勤務。プライバシー エンジニアリングやペタバイト規模のデータ問題について取り組んだ。Protectoに出資を行ったSpeciale Invest社の記事によると、2018年にはGPDR(EU一般データ保護規則)要件に対応するためAppleのプライバシーソリューションを開発した実績を有している。
2人はその知見を活かし、生成AI活用におけるセキュリティとプライバシーの問題についてウェビナーを行うなど、精力的に活動している。AI5月下旬にも非営利団体Dallas AIのためにRAG Deploymentについてワークショップを開催している。
出資に参加したSpeciale InvestのDhanush Ram氏が期待を寄せるとおり、今後も生成AIの可能性を最大限に引き出しつつ、安全なデジタルエコシステム構築に貢献してくれそうだ。
引用元:Protecto
文・五条むい