日本では、電動なしだろうとスケボーで公道を走ることはできないが、海外では電動スケートボードが移動手段として人気のようだ。従来のスケートボードよりもスピードが速く、コントロールしやすいため、オーストラリアやアメリカヨーロッパなどではスケートスポーツの代替品として人気がある。

Future Market Insightsのデータによると、電動スケートボードの世界市場は2023年には20億6,120万米ドルに達し、2033年には36億9,140万米ドルに達する見込みとか。今後もCAGR6%での成長が予測されている。

折り畳んでバッグに収まるLinky 2.0

数多ある電動スケートボード製品のうち、今回紹介する「Linky 2.0」はちょっと珍しいタイプの製品だ。折り畳み可能なため、乗らない時にはバッグに入れて持ち運びができるのだ。クラウドファンディングサイトKickstarterにて実施されたプロジェクトでは、1700万円以上の資金を調達した。

Image Credits:Kickstarter

電動スケートボードの機能はそのままに、折り畳んでバッグにすっぽり収まるLinky 2.0は、5.8kgという超軽量を実現。バックパックに収納すれば車や飛行機、バス、電車などにも持ち込むことができ、旅先や移動先で広げて使えるというわけだ。

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日々の通勤はもちろんショッピングやレジャーなど、都会でも大自然の中でも重宝するだろう。また、スケーターでなくとも、ネットで乗り方を学べば誰でも簡単にコツをつかむことができるという。

開発はイタリアの古都を拠点とするスタートアップ

Linky 2.0を開発したのはイタリア中央部の小さな自治体ファレローネで誕生したLinky Innovation。2016年、パオロさんとクリスチアーノさんを中心に、当時30代前半だった5人の創業者によって設立された。

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2014年の夏、「旅行に行きたい」という思いと、日々の通勤のために持ち運び可能な乗り物の必要性を感じたのが開発のきっかけだった。翌年の秋にはLinkyの軸となるアイデアとチームがまとまって、木製のプロトタイプ製作に取りかかり、サイズや走行性、携帯性の検証や評価に乗り出したという。

しかし、マーケティングやクラウドファンディングの経験不足が原因で、初代の折り畳み式電動スケートボードのキャンペーンは目標金額を達成することができず、成功しなかった。

その教訓を活かしてマーケティングを学び、Linkyの生産にこぎつけるための資金を調達。折り畳み可能という効率性と耐久性がユーザーに評価され、「Linky 1.0」で成功を収めることができたそうだ。

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