日本車でもアルファべットや数字の車名が増えた
先に挙げた50年以上の歴史がある車名の一覧を見ると、アルファベットや数字を組み合わせたりそれ単体であったりといった車名が多い現在と比べると、その様相が大きく異なるものです。
ヨーロッパのメーカーでは車名にアルファベットや数字を使い、それが“車格”をあらわすという機能もありましたが、近年では日本でもヨーロッパのように数字やアルファベットで車格をあらわすようになりました。なお、スバルの「360」やホンダ「1300」などのような、排気量を車名にしていた車は、過去の日本でも多く例があります。
メルセデス・ベンツではA、B、C…とアルファベットがABC順で進むにつれて、BMWやアウディでは1、2、3…と数字が大きくなるにつれて車格が大きくなり、これと同様にマツダも「デミオ」を「MAZDA2」、「アクセラ」を「MAZDA3」と車名をあらためています。トヨタも「bZ4X」をはじめとする「bZシリーズ」でこうした車格をあらわす数字を含む車名を採用し始めました。
ほかにも、ABC順やアルファベット順ではないものの、ホンダの「WR-V」や「ZR-V」といったアルファベットのみの車名も増えており、2024年現在でのここ5年以内に新たに日本で初めて採用された車名のうち約半数がこうしたアルファベットや数字のみの車名となっています。