宿泊客とのコミュニケーションを徹底的に効率化
chatlynが提供するのは、チャットボットだけではない。
たとえば多言語受信箱の「Omnichannel Inbox」も提供している。同機能では、メール・チャットアプリ・SNSのDMなど、あらゆるチャンネルでの顧客とのやり取りを一元管理できる。
さらにメッセージの共同管理も可能。誰かが欠勤していても容易にカバーできるだけでなく、カスタマーサポートに一貫性を持たせることにもつながる。
ちなみに人間のカスタマーサポートは、AIのチャットボットで対応できない場合が主な出番になりそうだ。デモ版のチャットボットも、こちらの質問に答えられない場合は、ホテルに直接問い合わせるよう提案している。Omnichannel Inboxのほか、宿泊客への連絡を自動化できる「Automation Studio」という機能もある。紹介動画を見ると、宿泊客が空港に到着した際に、ピックアップの車が到着していることを通知するところからスタート。予定のリマインドやツアーの提案もこなし、全ての旅程を終えた後、宿泊客にレビューを依頼するところまで自動で対応している様子がうかがえた。
同サービスの全体像から、「宿泊客とのコミュニケーションを徹底的に効率化したい」というchatlynの一貫した姿勢がみてとれる。
スマートホスピタリティ市場は、成長が見込まれると同時に、競争環境も今後激化することが予想される。画期的なサービスで急成長を遂げたchatlynが、今後どのように生き残っていくのか注目したい。
参考・引用:
chatlyn
Massive Media
(文・里しんご)