Mensa Brandsが目指すグローバル市場と今後の展望

Image Credits:Mensa Brands

Mensa Brandsと創業者Ananth Narayanan氏は、インドから次世代の中核ブランドが生まれることを固く信じている。同社は、インドのブランドを国内市場だけに留めておくつもりではなく、早期からグローバル市場を見据えた戦略を取っているという。

2022年には、マーケットプレイスや自社のD2Cウェブサイトを通じて、米国、アラブ首長国連邦(UAE)、カナダ、英国、ドイツ、シンガポールなど、複数のグローバル市場で販売を開始した(参考)。

Business Lineによると2023年には、UAEのAmazonとeコマースプラットフォームでVillain、Pebble、Folkultureなどのブランドをローンチ。さらに、傘下のピーナッツバターブランドMyFitnessがUAEの配達サービスNoon Minutes、中東の食品・食料品配達大手Talabatで販売を開始している。近い将来にファッションブランドの隣国サウジアラビアへの進出も計画している。

グローバル展開には、文化の違いや市場の特性の理解、適切な製品やパッケージングの開発、供給チェーンの最適化など、多くの課題があるが、Mensa Brandsは乗り越えられるだろうか。

Mensa Brandsは、オフライン市場進出にも力を入れており、傘下のメンズカジュアルウェアブランドDennis Lingoが、インド・ムンバイのPhoenix Market Cityモールに最初の専門店を開設した。前述のMyFitnessやPebble、Villain、Priyassiに続き、オフライン戦略を行うようだ。

収益目標についても見てみよう。Mensa Brandsの営業収益は、2022年度の4,136万ドル(339.2クロー)に対し、2023年3月には1億6,060万ドル(1,317クロー)に跳ね上がったという(参考)。同社は次の4~5年間で2億~2億5,000万ドルに増やすことを目指している。

なお、これからいくつの有望なインドブランドが傘下に収められていくのかは未定だ。数年で50社以上という話も、5年で10社という話も聞く。Mensa Brandsは創業してまだ3年にもならない。インド発祥のビッグブランドの誕生が待ち遠しい。

パンデミックから脱却した現在、ECロールアップのブームの終焉を懸念する議論も巻き起こっている。Mensa Brandsの今後の動向から目が離せない。

参考・引用元:Mensa Brands

(文・gracen)