■「移転ってレベルじゃない」
いくら北海道が広いとはいえ「移転」なのだから、そう遠くはないのでは…? と感じた人もいることだろう。しかし、旧・函館支店と移転先の札幌支店の距離間をGoogle Mapで確認したところ、なんと両支店間は約300km離れており、車で4時間もかかることが判明したのだ。

こちらのツイートは投稿から数日で3,000件近くものRTを記録し、「もう移転ってレベルじゃないだろ」「さすが北海道、スケールが違う…」「フェリーに乗って津軽海峡越えて、青森行った方が早そう」「この規模感はバグでしょ」などなど、多数のツッコミが寄せられている。
ツイート投稿主・あべっちチューブさんは友人との待ち合わせの際、函館のホテル周辺を散策していた折にこちらの張り紙を発見し、衝撃を受けて思わず写真を撮ってしまったそう。
そこで今回は、ことの経緯を確認すべく「株式会社みずほ銀行」に詳しい話を聞いてみることに…。
■移転後のアフターフォローも万全
まずは移転の背景について、みずほ銀行 広報室に尋ねたところ、担当者は「近年のデジタル化の進展や経済・社会の変化を踏まえ、日常取引は時間や場所を問わない利便性の高いサービスへのニーズが高まっているなど、お客さまのニーズや行動の変化を踏まえてみずほでは、最適なネットワークのあり方について継続的に検討を行なっております」と前置き。

続けて「函館支店につきましては、再開発で立ち退きが必要という固有の事情があった中で、様々な取り得る選択肢の中から、函館支店のお客さまのご利用状況などを考慮し、また北海道全体で見た場合に、道内の最寄店舗である札幌支店が、法人・個人それぞれのお客さまのニーズに対応するための信託・証券を含む様々な経営資源を有することも踏まえ、札幌支店内に移転することが最良の選択との判断をいたしました」と、事情を説明してくれたのだ。
もちろん、同行では親身なアフターフォローにも努めており、担当者は「移転後も引き続き、函館支店跡地近隣に設置したATM・通帳繰越機のご利用や、インターネットバンキング、電話でのお取引などをご利用頂けるよう、移転までの間、ご来店されるお客さまなどに丁寧にご案内してまいりました」と、その内容を語る。
函館市内には、函館支店跡地の近隣にある複合施設「キラリス函館」内のみずほ銀行ATMのほか、イオン・みずほ共同利用ATMが8カ所設置されているそうだ。
加えてテレビ電話も設置しており、広報室の担当者は「お客さまのお取引上必要な場合には、リモートでのご面談も対応可能としています」と、詳細を語ってくれた。