シーラカンス
幻のサカナ、そして「生きた化石」と言われている唯一の存在「シーラカンス」。
はるか昔3億5千万年前から変わらぬ姿で今もなお深海に存在しているサカナです。
1938年に南アフリカで見つかってから、コモロ諸島やタンザニア、インドネシア等でたびたび発見されています。
発見例が少なく、現存する個体数も少ないとされ未だに分からないことが多いことから幻のサカナだと言われています。
しかし、たびたび刺し網の漁にかかってしまうことから再度絶滅してしまうのではないかと懸念されているようです。
日本では、静岡県にある沼津深海魚水族館で、冷凍保存されているシーラカンスを観察することができます。
日本三大怪魚(アカメ・ビワコオオナマズ・イトウ)
日本には幻のサカナではなく怪魚と呼ばれている3種類のサカナも存在します。
アカメ
成魚は全長1mを超え、重さは30kg以上にもなる大型魚。
西日本の太平洋沿岸部に生息する日本の固有種で、主な生息地は高知県と宮崎県です。
名前は、暗い場所で光が反射した際に赤く光る目が由来しています。
主な生息地のひとつである宮崎県では2006年から指定希少野生動物に指定されているため、釣ることが禁止されています。
ただクエとは異なり「大きいものは美味しくはない」「河口域のサカナだから臭い」「鱗が固くヌメリもある」などとも言われており、食用に向くのはせいぜい70cm以下のようです。
ビワコオオナマズ
その名の通り琵琶湖に生息している大きなナマズ。
なかなか釣ることが難しく、幻とのサカナと言われることもあります。
日本の固有種で、琵琶湖とその流出河川にあたる淀川水系にのみ生息しています。
日本産ナマズ類として最も大きく成長する種類で、最大で体長120cm、体重20 kgほどにもなります。
体格にはオスとメスで差があり一般にメスの方が大きく、100 cmを超える大型個体はほとんどがメスだそうです。
独特の臭みからほとんど食用にはされていません。
イトウ
イトウはサケ科イトウ属に属する日本最大の淡水魚です。
成魚になると体長は最大で1mを超え、体重は45kgにも達します。
日本では昭和12年に、十勝川下流で体長2.1mのイトウが捕獲されたことが、最大記録として残っています。
以前までは東北地方にも生息していたようですが、そちらは絶滅し、国内では北海道でのみ生息しています。
非常にどう猛で他の大型のサカナや水面に落ちたネズミ、ヘビまでも食べてしまうこともあるようです。
漢字では「魚偏に鬼」で【魚鬼】と書き、すさまじいパワーと悠然と泳ぐ姿から「湿原の王者」と呼ばれて言います。