橋迫瑞穂氏による他の人への中傷

クリエイターの表現の自由を擁護するマンガ・アニメのファンを「豚の嘶き」と罵った嶋理人と同様、この橋迫氏もまた暴言が多く、一例はアゴラでも2022年2月の記事で紹介している。具体的には、当時まとめられていたとおり、Twitterで意見が対立した女性の容姿を侮辱し、「きっしょい半乳を見せられる身にもなれ」と中傷したものだ。

2019年にはTwitter上で脅迫的な言辞を呈したことで、目撃者に告発サイトを開設されている。仔細がわからないため論評は控えるが、2022年8月には「名誉毀損およびプライバシー侵害」で訴えられてもいるそうである。

今後、同氏に対して採る措置

前回も記したとおり、私は元来、学者や言論人どうしのトラブルは「なるべく言論によって解決することが望ましい」と考えている。

しかしすでに3年来、言論で抗議しても反省の意思を示すことなく、中傷に応答しても更なる中傷で返す橋迫瑞穂氏に接して、今回、そうした私自身の発想に限界があるのではと感じるに至った。

したがって、名誉毀損での民事訴訟についても、弁護士と協議し検討する(予定請求額は、さしあたり220万円とする)。

しかし私としては、やはり少なくとも学者どうしであれば、法的な強制力「以外」で相手の誤りを改善しうるという希望を持ちたい。よって、最新の中傷の発端となった「北村・雁琳」訴訟に至るプロセスに倣い、まずは以下のとおりの対応を採ることとしたい。

橋迫瑞穂氏の所属は不明で、Twitterを利用していない私には、彼女へのレスバトルやDMで連絡することができない。しかし、大阪公立大学のセンターにて2024年度の研究員に採用されていることが、公開情報から確認できる。

したがって、本稿で記した数々の中傷行為について、橋迫氏から謝罪の表明がない場合、当該のセンターに対して、以下につき問い合わせる。

① 同センターとして、橋迫氏に私(與那覇)への中傷をやめ謝罪するよう、促していただく意思があるか否か。

② すでに2019年以来、多くの中傷行為に対する抗議があったことがインターネット上に記録されている橋迫氏と契約するにあたり、そうした過去の行為の是非を検討したのか否か。

③ 今回の私の問い合わせによって、本人のTwitterでの言動を知った後も、将来における契約の更改も含めて、橋迫氏との雇用関係を継続することを是とするのか否か。

橋迫氏からの謝罪を受けつける期限は、今年の大型連休が明ける2024年5月7日(火)の午前0時とする。求めるのは謝罪のみであり、Twitterアカウントの削除や、ブログを開設しての反省文の公開や、誠意の証明として私が指定する団体への金銭の寄付等を和解の条件にはしない。

例を示したとおり、「きっきちりねっちゃりずっとXに入り浸ってエゴサかけまく」らなくとも、橋迫氏が私にTwitterで言及すれば、把握する方法は十分にある。私のフルネームを漢字で正確に記入した上で、これまでの中傷すべてを撤回し謝罪する旨を、誤解の余地なく誠実にツイートされたい。

文面上でのみ頭を下げ、その裏で「暗喩的に揶揄する」といった誠意のないツイートでないかぎり、この件はそれで打ち止めとし、謝罪を受けた後に「オンラインで同業者の署名を募り社会的な排除を求める行為」は行わないことを誓う。私からの提案は以上であり、選ぶのは橋迫氏である。

編集部より:この記事は與那覇潤氏のnote 2024年4月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は與那覇潤氏のnoteをご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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