橋迫瑞穂氏による誹謗中傷
橋迫氏は同じ23日に以下のように述べ、私があたかもX(Twitter)に依存し過度に没入する、精神的に不衛生な人間であるかのように中傷した。
與那覇さん、きっきちりねっちゃり私なんかよりずっとXに入り浸ってエゴサかけまくっているんだろうな、というのはわかりました
その貼り付き具合はあんまり健康じゃないよ!ぼくは去年からツイッターほどほどしか見てないんだ!おかげで食欲もまして肌も綺麗になったよ!お互い、精神衛生には気をつけような!
「きっきちり」は原文ママ
私は2011~14年にかけて、かなりのTwitterユーザーだったが、精神的な病気のために使用を中断し、事実として現在まで利用していない。本人が使用せずとも、「こうしたツイートがある」と知る方法はいくらでもあるが、他のユーザーからその一例を示されても、橋迫氏はなお居直っている。
橋迫瑞穂氏による名誉毀損私は病気のためにTwitterの利用をやめ、その後療養を経て大学准教授を辞するに至った経緯を、2018年に刊行した『知性は死なない』に書いている。同書の139ページに、「うつに転じて以降の私は、類似の病気の知人どうしとのLINE以外、SNSをつかっていません」とも明記した(頁数は、現行の文春文庫版による。その後、LINEで繋がる範囲は多少広がった)。
したがって上記した橋迫氏の中傷は、「與那覇は実はいまもTwitterを使っており、自分の本に嘘を書く不誠実な人間だ」という印象を広め、私の社会的な評価を下落させるものである。23日に、橋迫氏はこうも言う。
與那覇さんぼくと友だちにならないか?DM待ってるぜ!いや、マジで。
DMとはTwitterの一機能であり、「マジで」とも添えてある以上、この発言は「現在も私(與那覇)がTwitterユーザーであること」を前提とするものだ。すなわち、橋迫氏が行っているのは虚偽の事実の摘示であって、単なる意見論評ではない。
橋迫瑞穂氏による名誉感情侵害実は、橋迫氏による中傷は今回が初めてではない。アゴラに「コラム」を連載中だった2021年11月、彼女は「與那覇は精神科の利用者である以上、他人を批判する記事を書く資格はない」とする趣旨の発言を行ったため(ヘッダー写真)、私は翌12月の連載第11回で抗議している。
これに対して彼女は、そもそも自ら批判したはずの「私(橋迫氏)の攻撃性は、双極性障害2型ゆえだからしかたない」と示唆する弁明を述べた上で、以下のようにツイートした。
上記の経緯を振り返るとき、今月23日に彼女が「精神衛生」云々の由をツイートしたのは、「同じメンタルの病気の体験者でも、私は回復したのに対し、お前(與那覇)はより重症な状態だ」と揶揄するものだ。これが私の名誉感情を侵害することは、明らかであろう。