インドネシアでは2010年代中頃からAndroid OSのスマートフォンが急速に普及。同時に、スマホアプリを介してサービスを提供するスタートアップが続々と登場するようになった。
その代表的存在とも言えるひとつが、Gojekである。インドネシアのバイクタクシー配車をオンライン化し、徹頭徹尾スマホだけで配車できるプラットフォーム「Gojek」を確立したのだ。
バイクタクシーで運ぶのは人に限らない。Gojekは出前や買い物代行、軽輸送、そして処方箋医薬品のデリバリーも行うようになった。この記事ではGojekの医療サービス「GoMed」と提携する、Halodoc社について解説していきたい。
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Image Credits:Gojek
スマホでのビデオ通話で受診
Gojekの一機能であるGoMedは、オンライン診療や診察予約、PCR検査予約、処方せん医薬品の配送などを行うもので、遠隔医療サービスを提供するスタートアップHalodoc社と連携している。
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Image Credits:Halodoc
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Image Credits:Halodoc
公的身分証と組み合わせて確実な本人確認を行えば、薬局に行かずとも必要な薬を手にすることができる。驚くべきことに、インドネシアではこのような仕組みがパンデミック以前からすでに確立されていた。
処方せん提出を徹底させる効果も
インドネシア政府は、医薬品購入の際に「必ず医師から処方せんをもらおう」と国民に呼びかけている。これは代金さえ払えれば薬局であらゆる医薬品が買えてしまう現状が背景にある。
日本では薬局やドラッグストアに行っても、処方せん医薬品は文字通り処方せんがなければ購入できない。また、ドラッグストアの場合は薬剤師がいる時間に行かなければやはり購入不可。こうした日本のシステムに慣れている人がインドネシアの薬局に行けば、あまりのカルチャーギャップに驚愕するかもしれない。
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Image Credits:Halodoc