■なんでも透視できる携帯電話が現実に!?

 米・テキサス大学ダラス校の科学技術者チームは、テラヘルツ波を放散するチップを携帯電話にも組み込もうと計画している。素人には難解だが、衣服、木材、紙など非電導の多孔質材を突き抜けるテラヘルツ波の性質を活かそうという試みのようだ。同大学教授のケネス博士(電気工学)は、英紙「The Daily Mail」に次のように説明している。

「CMOS(電子回路の一種)とテラヘルツ波を組み合わせられるようになれば、このチップを携帯電話に搭載し、物体を透視できるようになるのです」

 携帯電話で世界のさまざまなものが透視できるようになるとは、なにやら恐ろしい話でもあるが、とにかく技術としては画期的だ。ほかの分野にも大いに応用できることが予想されるため、研究をすすめること自体は有意義だろう。

 しかし、ここにきて「テラヘルツ波=安全・健康に良い」という過去の説を覆す研究が発表されはじめているのだ。