チャップリン一家が暮らした邸宅へ
<チャップリン一家が過ごした邸宅>
チャップリン家の邸宅内は、家族とのスイス生活がテーマ。
スイスでの生活を収めた個人的な家族写真や映像が展示されています。多くの部屋が公開されており、一部複製されている以外は当時実際に使用されていた家具、調度品がそのまま邸宅内に保存されています。
<邸宅に入ると、玄関先でチャップリンが陽気にお出迎え>
また、チャップリンは映画撮影や賞受賞などで世界中を飛び回っており、日本へも何度か訪れています。自らを「世界市民」と呼んでいただけあり、日本含め世界の多くの国々を訪れている様子も写真や映像で見ることができます。
そして邸宅の前には、広々とした何ヘクタールもの庭園があり、大きな老樹やリンゴ、桜などの木が多く植えられています。庭園内には遊歩道もあって、チャップリン一家はその庭で四季の移り変わりを楽しんだり、シカやキツネなどの野生動物と親しんだりしたそうですよ。
<チャップリン家の邸宅居間>
チャップリン・ワールド(Chaplin's World)
- 住所:Route de Fenil 2-6, 1804 Corsier-sur-Vevey, Switzerland
- TEL:+41(0)842 422 422
- 営業日:無休 ※年末・年始休館。詳細は公式サイトにてご確認ください
- 営業時間:時期により異なります。詳細は公式サイト内のカレンダーをご確認ください
- 入館料:大人30スイスフラン、こども(6~15歳)21スイスフラン、5歳以下無料
※シニア、学生割引あり(身分証明の提示要)。ファミリーチケットもあります
※オンラインでの前売りチケット購入で、2~8スイスフランの割引
永眠後の受難...チャップリンが誘拐される?!
<晩年のチャップリンとウーナ夫人>
こうしてスイスに長く暮らしたチャップリンでしたが、1977年のクリスマスに88年の生涯を閉じます。その後チャップリンは自宅近くの墓地へ埋葬されますが、そのわずか2か月後に前代未聞の事件が起きてしまいます。なんとチャップリンの眠る棺が何者かによって墓地から掘り起こされ、持ち去られたのです!
この事件はただちにメディアにより大きく報道され、世界中の人々を驚愕させました。
1978年3月初めに起こったこの事件、犯人はお金欲しさにチャップリンの棺を盗み出した東欧出身の二人の男たち。二人はチャップリンの遺族に高額の身代金を要求してきました。
しかし犯人たちの行き当たりばったりで雑な計画のおかげで、同年5月にチャップリンは無事発見されます。そして犯人たちは恐喝及び死者の安息を侵害した罪で逮捕されたのでした。
2014年、この事件を題材とした『チャップリンからの贈りもの(原題 :La Rançon de la gloire/栄光の対価)』という映画も公開されました(日本公開は2015年)。コメディタッチでなかなか面白い作品だと思いますので、興味のある方はこちらもぜひご覧になってみてくださいね。