embedded worldは世界的な組み込みハードウェア、マイコンの祭典で、2003年からドイツ・ニュルンベルクを皮切りに、上海・テキサスなど各地で行われている。基本的にB2Bの展示会で、マイコンメーカーと製品メーカー、それらを使って製品を製造するソリューション企業などのための展示会だ。
Raspberry Pi、Arduinoも産業向け製品を展開
組み込み向けマイコンは、ドローンや電気自動車などの最終製品に組み込まれることもあれば、工場の自動化機械を構成する部品となることもある。かつてはメカ的な機構で検知や振り分けが行われていた工場での自動化機械に、カメラなどのセンサーやロボットアームなどのインテリジェントな機械が進出するようになって久しい。

Raspberry Piブースで工業関係のパートナーを紹介するCEOのエベン・アプトン(中央)

産業向けツールを展開していたArduino Proブース
embedded worldでもArduino PROのイメージカラー(Arduinoのブルーと違い、黒とレモンイエロー)で固めたブースを設置し、CEOのファビオ・ビオランテ氏を中心にさまざまなパートナーとミーティングを行っていた。
中国勢の躍進
会場の各所に「China New Connection」という、中国のスタートアップや中小企業ブースが固まったコーナーが配置されていたが、そうしたコーナーを超えて中国勢の出展が目立っていた印象だ。Hall 5は台湾コーナーとしてMediaTekといった台湾企業が集められていたが、そのHall 5も中国大陸からの出展企業がより目立っているほどだ。

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中国のFPGAチップ大手GOWINも出展