出会い系サイトと何が違うのか

人気が上昇しているマッチングアプリですが、「出会い系サイト」といわれることもしばしば。しかし、小野澤氏によると、出会い系サイトとwithやOmiaiなどとでは、いくつかの点で違いがあるといいます。

まず、従来の出会い系サービスでは、(1)クレジットカードによる間接的な年齢確認も認めており、本人が実在しない場合がある(2)対応窓口を設置していない、もしくは窓口が設置されていても返信がないケースがある、などといった特徴があるそうです。

一方で、withやOmiaiでは、(1)公的証明書による年齢確認が必須(2)顧客対応の窓口が設置されている(3)24時間365日、システムや人の目で不正利用者を感知するための仕組みを設けている、といいます(ほかのマッチングアプリも、筆者の確認では、Pairsやタップルで同様の特徴があり、公的証明書による年齢確認を行わないと、ほぼ全ての機能を使えません。あらゆるマッチングアプリに当てはまる特徴とまでは言い切れないので、利用する際にはご自身で確認してください)。

環境を良くするためにかけているコストと体制が違います」と小野澤氏は強調します。

また、第三者によるチェック体制として、特定非営利活動法人「結婚相手紹介サービス業認証機構(IMS)」による認証制度があり、その認証を得るなど一定の条件を満たしたマッチングアプリでないとTV・ラジオCMの放送ができないようになっているそうです。

エニトグループの今後の戦略

『自分らしくいられる人と生きる幸せを、世界中へ。』というビジョンを実現するためになにをすべきか? から、未来の事業展開を考えています

エニトグループの目標と事業について、そう語る小野澤氏。その実現のため、今後の展開として主に3つに注力していくそうです。

1つ目はAIの活用です。AIを使うことで、(ユーザー同士や運営との)コミュニケーションをより活性化させたいと考えています。

2つ目は海外展開で、いま実験的に東南アジアでサービスを展開している段階です。

最後の3つ目は、別のサービスのM&Aを行っていくことです。(M&Aを行うサービスは)(マッチングアプリサービスに限らず)お互いメリットが出せるようなものであることが前提ですね

後編では、自身もマッチングサービスで結婚相手を見つけた小野澤氏に、マッチングアプリの上手な使い方・向き合い方についてお聞きします。

(了)