多数の中の極めて一部分のことを「九牛の一毛」と言います。
これらは取るに足らないことの例えとしても使用されます。
しかし、それがなぜ「九牛の一毛」なのでしょうか?
今回はそれら「九牛の一毛」について解説します。
特にここではその意味と由来、語源について説明します。
目次
・「九牛の一毛」とは
・「九牛の一毛」の意味
・見た目に対しては用いないので注意
・「九牛の一毛」の由来
・史記をまとめた司馬遷が友人に送った手紙の一節から
・屈辱的な刑を受けたのは大いなる仕事をやり遂げるため
・同時に生まれた言葉「命を鴻毛の軽きに比す」「木石に非ず」
・「命を鴻毛の軽きに比す」とは
・「木石に非ず」とは
・まとめ
「九牛の一毛」とは

(画像=『FUNDO』より引用)
まずは「九牛の一毛」の意味について見ていきましょう。
「九牛の一毛」の意味
「九牛の一毛」とは多数の中の極めて少ない一部分の例えです。
9頭の牛における1本の毛くらい少ないという例えです。
これらは近年、取るに足りないことの例えとしても使用します。
実際に大多数に比べると些細なことであることを言う表現としても使用されることが多いです。
見た目に対しては用いないので注意
「九牛の一毛」は見た目に対して使用することはありません。
一見すると1本しか毛が生えていないことを言う言葉のように思えますが、それは違います。
9頭いる牛の中での1本の毛という意味があるわけです。
つまりはたくさん体毛が生えている9頭の牛にとって、少量の毛など取るに足らないことだということです。
そこから転じて、些細なことを指すようになりました。