一見すると立派そうな言葉、「梁上の君子(りょうじょうのくんし)」ですが、
実はこの言葉、泥棒やねずみの事を指す言葉なんです。
実際に「梁上の君子」に良い意味はありません。
むしろ悪い意味が込められた言葉となっているのです。

今回はそれら「梁上の君子」について解説します。
特にこの言葉の意味はもちろん、由来や語源についても説明します。

目次
「梁上の君子」とは
 ・「梁上の君子」の意味
「梁上の君子」がなぜ泥棒やネズミを意味することになったのか
 ・「梁上の君子」は『後漢書』にある故事に由来する
  ・逸話となった人物は三国志の初期の時代に活躍した『陳寔』
陳寔の子孫は凄い人物が多い?!
 ・三国志の時代に文官として活躍した子と孫
 ・西遊記で有名な「玄奘三蔵」も子孫?!
 ・子孫には皇帝もいる
まとめ

「梁上の君子」とは

「梁上の君子」なんだか立派そうな言葉だけど、その意味が意外すぎる!その由来も深すぎる!!
(画像=『FUNDO』より引用)

まずは「梁上の君子」という言葉について見てみましょう。

「梁上の君子」の意味

「梁上の君子」とは字面だけ見ると善人を指すように見えます。
それこそ「梁上」や「君子」という言葉が入っているため、特に悪い意味はないように思えます。

しかし、実は「梁上の君子」と書いて泥棒を意味するのです。
事実、これらの言葉は盗人などを指す言葉として使用されます。

転じて、ネズミのことを言うこともあるのだとか。
とにもかくにも良い意味を持たない言葉となります。