欧州最古の大学で解剖台を見学
創立1088年のボローニャ大学は、現在でも教育が行われているもっとも古い大学として、そして欧州で最古の大学として知られています。かのガリレオ・ガリレイやコペルニクスなどもここで学びました。当時、人体解剖はキリスト教会によって禁じられていましたが、ボローニャ大学では世界で初めての解剖が行われました。解剖室はArchiginnasioと呼ばれ、当時の解剖台や書物とともに観光客に開かれています。事前に時間を指定したオンライン予約が可能で、当日列に並ぶ時間を短縮するには、オンラインチケットの購入がオススメです。
Archiginnasio
- 住所：Piazza Galvani, 1, 40124 Bologna BO
- URL：https://www.archiginnasio.it/lang/en/
- 営業時間： 10:00～18:00 （日曜日は閉館）
美食の街で食い倒れ
有名なボロネーゼソースはもちろんのこと、ボローニャは美味しい食べ物であふれています。特に、日本ではあまり食べることのできないのが「トルテッリーニ イン ブロード」。イタリアでもボローニャとモデナ近郊でしか食べることができない、伝統料理です。トルテッリーニは小さいラビオリのようなパスタで、中には生ハムや豚肉、パルミジャーノなどが入っています。その小ささは「ビーナスのへそ」とも呼ばれるそう。これを鶏ガラの澄んだスープに入れて食べます。
日本でも人気のラザニアは、イタリアではナポリ風とエミリア風と分かれますが、エミリア風はボローニャの名物料理です。ミートソースとベシャメルソースを板状のパスタで重ねたこの料理は、どのレストランのメニューに載っていると言っても過言でないでしょう。
まとめ
ボロネーゼソースの名前で有名なボローニャの街ですが、斜塔や世界最古の大学とその解剖室、ポルティコの並ぶ街並みなど、豊かな文化があふれています。イタリアの主要都市からもアクセスが容易かつ中央駅から市内観光地までのアクセスも抜群で、日帰り旅行で組み込むにも最適です。ボローニャに宿泊をして、名物料理で食い倒れの旅も良いでしょう。
美しい街並みに心が潤い、歴史的な観光名所で知識・好奇心も満たされ、さらに食欲も満たされる、そんなボローニャの街をぜひ訪れてみてください。
文・写真・Saori K. Courtois／提供元・たびこふれ
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