主要都市からアクセス抜群のボローニャ

ボローニャという街を知らない人でも「ボロネーゼ」というパスタソースの名前はご存知の人が多いでしょう。日本ではミートソースとも呼ばれるボロネーゼ発祥の地、ボローニャは美食の街として有名ですが、食べ物以外にも見所沢山で、治安も良いため、イタリア旅行の機会があればぜひ訪れてほしい街の一つです。

ボローニャにはグリエルモ・マルコーニ空港という国際空港があり、欧州各国から航空会社が乗り入れています。空港から中央駅までは、朝は5:40から夜は0時まで、15分おきに運行しているマルコーニ・エクスプレスというモノレールがあり、約7分で市内に着きます。

一方で、日本からこの空港へは直行便が乗り入れていませんので、日本からのアクセスとしては、イタリアのその他主要都市から高速列車を使ってアクセスが可能です。例えば、フィレンチェからは45分、ミラノからは1時間、ヴェネチアからは1時間15分、ローマからは2時間30分で到着します。中央駅から市内までは徒歩でも20分ほどのため、観光地へのアクセスも抜群。

そのため、周辺都市から一泊旅行をするのもよし、美食の街として有名なモデナやパルマとともに、通称美食街道と呼ばれるエミリア街道旅行をするもよしです。今回は、ボローニャの魅力を美食以外の観点も踏まえてご紹介します。

【イタリア】美食だけではない!芸術と学問の街ボローニャの魅力
(画像=『たびこふれ』より 引用)

中世の建造物が残る街並みとポルティコ

ボローニャの街で一番ユニークなのは、ポルティコという柱廓で、この街並みはユネスコの世界遺産にも登録がされています。ポルティコは、歩道の上にアーチ状の屋根を置くよう柱で支える構造で、ボローニャ市内全体で45kmにも達するそう。サンタノ教会周辺には木製のポルティコも残されています。

【イタリア】美食だけではない!芸術と学問の街ボローニャの魅力
(画像=『たびこふれ』より 引用)

また、イタリアの斜塔というとピサを思い浮かべますが、ボローニャにもガリゼンダの塔(Torre Garisenda)とアジネッリの塔(Torre degli Asinelli)という二つの斜塔があります。12世紀に建てられたこの塔は、自らの権力を示すため、貴族たちによって建てられました。アジネッリの塔は階段で上まで登り、ボローニャの赤レンガの街並みを望むことができます(2024年1月現在改装工事中で閉鎖していますので、要注意)。

Torre degli Asinelli

  • 住所:Piazza di Porta Ravegnana 40126 Bologna
  • URL:https://www.duetorribologna.com
  • 営業時間: 2024年1月時点で改装工事中のため閉鎖中
【イタリア】美食だけではない!芸術と学問の街ボローニャの魅力
(画像=『たびこふれ』より 引用)
【イタリア】美食だけではない!芸術と学問の街ボローニャの魅力
(画像=『たびこふれ』より 引用)

また、観光局も位置するマッジョーレ広場にはサン・ペトローニオ聖堂(Basilica di San Petronio)と呼ばれる聖堂があります。ここには有名な天文学者の日時計があるほか、有料で礼拝堂や美術品の見学もできます。肩や膝が露出した服装では中に入れないので、気をつけて!

Basilica di San Petronio

【イタリア】美食だけではない!芸術と学問の街ボローニャの魅力
(画像=『たびこふれ』より 引用)
【イタリア】美食だけではない!芸術と学問の街ボローニャの魅力
(画像=『たびこふれ』より 引用)

マッジョーレ広場とボローニャ図書館の間にはネプチューンの噴水があります。荘厳で優美な噴水は観光客のみならず、地元の人々の待ち合わせにも使われています。

【イタリア】美食だけではない!芸術と学問の街ボローニャの魅力
(画像=『たびこふれ』より 引用)

また、現在は面影が全くありませんが、12世紀以降ボローニャには川から水が引かれ、運河がありました。当時は水車を使って産業が発展したり、ヴェネチアまでの輸送にも活用されていたそうですが、20世紀に鉄道が復旧したことで、埋め立てなどにより消滅していきました。旧市街のレストラン「Trattoria dal Biassanot」の横には、数少ない運河を見ることのできる小窓があります。筆者が訪れた時には、水が干上がっていましたが・・・。

【イタリア】美食だけではない!芸術と学問の街ボローニャの魅力
(画像=『たびこふれ』より 引用)