韓国発スタートアップSmartCubeLabs

同製品を開発・販売するのはSmartCubeLabs社。韓国に本社を置き、米メリーランド州にパートナーおよびサービスセンターがある。

自社のハイテク技術によって誰もがゲーム感覚で楽しめるパズルを目指し、韓国で設立。世界初とするインテリジェントなロボットキューブ「eX-Mars」を2020年に発表した。それが複数の有名YouTuberに取り上げられ、動画の再生回数は1億5000万回超、600万の「いいね!」を獲得。100ドルという高額にもかかわらず、自己解決型ロボットキューブとして人気を博した。

最初のプロジェクトの成功を受け、第2弾プロジェクトとなるTokTok Cubeが新たに開発されたという流れだ。TokTok Cubeをお披露目したイベントGlobal Puzzle Cube Competitionでは、世界中のキューバ―からポジティブな反応が得られたとしている。

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コロナ禍に人気再燃のルービックキューブ、市場も急成長

Business Research Insightsのレポートによると、世界のルービックキューブの市場規模は2022年に600万米ドル相当と推定されており、2031年までに881万米ドルに達するという。新型コロナウイルスによるパンデミックが市場に影響し、ルービックキューブはパンデミック前と比べて全地域で予想を上回る需要に達した。

地域別に見るとルービックキューブの愛好家やコミュニティが存在する中国、日本、韓国、インドなどで市場拡大が続くと予想されている。また、北米も大きなシェアを占めており、愛好家やコミュニティによって確立されたネットワークの恩恵を受けているとのことだ。

日本でルービックキューブを販売するメガハウスによると、1980年の日本国内発売以降のシリーズ累計出荷数が2020年7月に1400万個を突破。「おうち時間」で再び注目を集め、1人でじっくり遊べることや、世代を超えて楽しめる点、自粛期間中に特技を取得したいといった理由で購入者が増えたという。

いわゆる“脳トレ”の一環として全年齢層で頭の体操ゲームやパズルの人気が需要を押し上げているほか、問題解決・空間推論・批判的思考などの認知能力向上に役立つSTEM教育ツールとしても認識されているようだ。

引用元:IndieGoGo

(文・根岸志乃)