転職をポジティブに捉える


ひらいめぐみさん

なかなか辞めたいと思っても踏ん切りをつけられない人は多いのではないでしょうか。そんななか、悩みを溜め込まずに環境を変えていたひらいさん。そこには「転職」への捉え方がかかわっているそうです。

転職に関してはポジティブに捉えています。私自身、変化することは次へのステップだと思っているので、転職するたびに新しい仕事に挑戦できることが毎回たのしみです

ひらいさんが踏ん切りをつけるまでの道のりはどのようなものでしょうか。

仕事を辞めると決めるまでは、じわじわと続けたい気持ちと辞めたいという気持ちの葛藤が起こることが多いですね。ただ、人間関係が理由で悩んでいるなら、自分がいくら努力しても相手を変えることはできません。

それなら、自分が環境を変えるしかないので、辞める決断をすることができます

「違和感」と向き合う

なかなか辞めたくても決断できない人に向けて、ひらいさんはこう語ります。

会社にとどまることへの執着心はもたなくてもいいのかなと思います。なんとなく求人情報や会社の採用ページをのぞいてみて、こんな働き方もあるんだと感じるだけでも、気持ちの比重は変わるのかなと

これまでの転職での共通点は、自身の「違和感」を見逃さないことにあるそうです。その違和感をしっかりと受け止めることができるのは、私生活での過ごし方からも影響しているとか。

私は料理を注文するとき『本当にこれが食べたいのか』とよく考えるんですよ。少しでも自分のなかで納得しなければ、少し時間がかかっても向き合うようにしています。それは食べることに限らず、会社にいるときも同様です

違和感を見逃さないことは、転職にかかわらず今でも続けているといいます。たくさんの働く選択肢があるなかで、自分の居心地が良い方面に向かうことを大切にしているそうです。

フリーランスは正社員と比べて不安定な働き方ではあるので、お金と条件を天秤にかけてお金を取ってしまうこともありました。ですが、いざその案件に取りかかると、クライアントとの価値観が合わなかったり、あとから違和感の正体を知ることがありました。

このような経験を通して思ったことは、お金を取ったとしても自分の心がすり減るなら、違和感を大切にすることです。もし現状に悩みを抱えている人がいれば、まずはその違和感の正体を納得するまで追求することが良いのかもしれません

インタビュー後編「自分に合う仕事を見つけるためには? 6回転職した作家のひらいめぐみさんが語る【インタビュー後編】」は5月8日(水)18時に配信予定です。