また、ブラジルを訪れた際には、中国への接近を強める中南米諸国への警鐘を鳴らしました。しかし、ルラ大統領はブラジル経済への日本の貢献が足りないとして苦言を呈していました。

岸田氏がブラジルの次に訪れたパラグアイは南米で唯一台湾を国家承認している国でした。パラグアイ大統領との首脳会談で岸田首相は「一方的な現状変更は許されない」という原則を相互確認したみたいです。

しかし、中南米への外交攻勢を仕掛ける中国を前に、経済支援の大きさではなく、「環境・人権」で勝負する日本がどれほど魅力的に映るのでしょうか?

支持者からは「外交の岸田」ともてはやされる岸田首相ですが、自身の政治生命の延命を図るためには、国内での取り組みがどうであるかが重要です。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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