OJKの認証マークを取得、アプリダウンロード数50万超

こうしたアプリが登場する背景には、インドネシア人がそれだけローンを頻繁に利用しているという状況がある。一方で、インドネシア語で言うところの「pinjol(pinjaman online:オンライン融資)」に関連するサービスが急速に普及し、中には強引な貸し付けと法外な金利を貪る悪質なpinjolも現れるようになった。

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地元メディアdetik.comの記事に詳しく説明されているが、インドネシア国内でサービスを展開するpinjolは必ずOJKの認可を得なければならない。

OJKは「金融の透明性」を目指すと同時に、オンライン金融関連サービスに対して認可の申請を徹底させるようになった。そのため、インドネシアのオンライン金融アプリは「OJKの登録リストに企業名が載っているか」がまず重要になるのだ。

認可のためにクリアすべき条件は「SNSやメッセンジャーアプリ等のプライベートチャンネル経由でローン契約のオファーをしない」、「返済を90日滞納している利用者はブラックリストに登録し、他のpinjolも利用させない」、「インドネシア国内に明確な拠点を構えている」、「苦情対応窓口がある」など。すべてのpinjolに対して安易に認証マークがばら撒かれるわけではないのだ。

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PT Skortech Karya Indonesiaの場合は、2022年9月に登録を完了させている。SkorLife自体は利用者にローンを提供するアプリではないものの、金融サービスであることに変わりはないからだ。同社は2023年5月にシードラウンドで400万ドルの資金調達を遂げているが、OJKの認証マークはそれ以上に重要なポイントだ。

SkorLifeアプリのダウンロード数は50万を超え、Google Playの評価では2024年5月2日時点では4.4である。去年シードラウンドを迎えたばかりのスタートアップが提供するサービスだが、その信頼度は政府公認のマークにも支えられ、まさに盤石と言っても過言ではないだろう。

参照:
SkorLife
OJK

(文・澤田 真一)