チニング釣行に最適な時間帯

警戒心の強いチヌは日中は水深の深い場所や、障害物に隠れている場合などが多く、ルアーも見切られやすいため夜に比べると狙いにくいと思います。リアクションバイトを誘うなど工夫が必要になる場面も少なくありません。

『チニング』入門 シーズン・時間帯・場所選び・仕掛け・釣り方を解説夜は警戒心が薄れる(提供:週刊つりニュース関西版 宮川靖)

警戒心が薄れ浅瀬で捕食を始める、マズメ時や、夜に狙うほうが基本的には釣りやすいでしょう。

チニングで狙うべき場所

クロダイとキビレは海水域だけでなく、海水と淡水と入り混じる汽水域にも生息している魚です。釣行シーズンと時間が分かったら、次に大事なのは「どこで釣るか」。狙うべきフィールドについて紹介していきます。

堤防・漁港

条件としては潮通しがよく、テトラや捨て石、ブレイク(駆け上がり)などチヌが潜むスポットが多い港が好ポイントになります。また、夜にはスロープなど水深の浅い場所に溜まることもあり、時間帯や潮によって港内のどこにチヌがいるか探すことが重要です。

クロダイをメインで狙う場合、落とし込み用ルアーやワームで岸壁を縦に探る狙い方もあります。

河口・河川

キビレをメインに狙う場合は水深が50cm~3m程度の河川が狙いやすいです。警戒心が薄れる夜には水深50cmの浅い場所でも釣れます。底に若干の変化、例えば石畳が入っている場所や、浅い場所から深くなっている場所へ変化している駆け上がりなどが狙い目でしょう。

『チニング』入門 シーズン・時間帯・場所選び・仕掛け・釣り方を解説浅瀬でも成立する(提供:週刊つりニュース関西版 宮川靖)

チニングのタックル

使用するタックルは、7ft弱~8ft程度までの専用タックルか、やや強めのライトゲームロッド(アジングロッド・メバリングロッド)、バスロッドなどでも代用できます。

リールは2500~3000番程度のスピニング。また感度の良さや風に対する強さなどからベイトタックルを使うアングラーも多いです。道糸はPEライン0.6~0.8号を巻いておきましょう。リーダーは12~16lbまでを使い、ポイントのシチュエーションで使い分けるといいでしょう。

根の粗い場所やカケアガリがきつく根ズレの可能性があるなら太め、何もないオープンエリアで底質が泥や砂なら細めで大丈夫です。

『チニング』入門 シーズン・時間帯・場所選び・仕掛け・釣り方を解説チニングタックル(作図:週刊つりニュース西部版APC・中濱友也)

使用するルアーの種類

基本はワームを使用する場面が多いです。また、ボトムを攻められるバイブレーションも使われます。バイブレーションは特にデイゲームでのリアクションバイトを誘うのに有効となります。また、小魚をベイトとしている場合はプラグ類が効果的な場面もあります。