メンタル面への効果

リスキリングに取り組んだことでどのような効果があったか(これから取り組む人に対しては、期待する効果)という質問では、メンタル面でプラス効果があったという回答が並びます。昇給や希望するポジションへの異動(転職含む)に対する影響がうかがえる回答は残念ながらは少なく、効果を実感できていない人も20.3%と多く見られます。

リスキリングに取り組むうえでの悩みは?

「モチベーションを維持できない」「何を学ぶべきかわからない」などリスキリングの目的が明確になっていないように感じられる回答や、「お金がない」「時間がない」といった物理的制約が見受けられる悩みが並びました。リスキリングに取り組む際には、やはり明確な目標設定が不可欠なようです。

キャリア構築を整理・可視化

目標達成のためのフレームワーク「マンダラチャート」。WBCで活躍した大谷翔平選手が高校時代に取り組んでいたことで話題になりました。大谷選手のようにシートなどを活用し、人生設計やキャリア構築について考え、整理・可視化できるようにしているか、という質問には62.9%が「できていないが、したいと思っている」と回答しています。

本調査を実施したヒューマングループでは、「マンダラチャート」元にした「SELFingシート」を、<なりたい自分を見つけ、自らデザインする人生の“設計図”>としてグループ各社で導入。目標や達成するために必要な事柄を明確にすることができるため、従業員のキャリア構築や人生設計に対するサポートツールとして活用しているそうです。

調査概要

[期間]2023年4月14日~4月18日

[対象]首都圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)中部(愛知県)、関西(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、 奈良県、和歌山県)に在住で就労中の20~39歳男女

[回答数]1032名(男性516名:女性:516名)

[方法]インターネット調査

※調査結果の構成比は小数点以下を四捨五入して算出しているため、合計値は必ずしも100%とはなりません

アンケート調査は、ヒューマンホールディングス株式会社が実施・公開した結果を引用しています。

NHK政治ニュース「リスキリングは個人への給付に比重を 政府の労働市場改革原案」