筋トレでカッコイイ身体、シェイプアップされた身体を手に入れた男女の「筋トレビフォーアフター」。今回は食べないダイエットをして失敗した、リバウンドを乗り越えた男女をピックアップ。バックグラウンドの異なる5人のビフォーアフターを一挙ご紹介。
71kgの元ネイリストの変貌
持病を抱えながらトレーニングに奮闘中
体重71kg、体脂肪率34%からダイエットを始めた元ネイリストの瀬尾レイナ(39)さん。ジムに入会後、ジム内でのダイエットコンテストを目指して減量を開始。もともと運動歴はなかったが食生活を見直して『食べて痩せること』を意識したところ1年後には体重48kg、体脂肪率18%まで落とすことに成功した。
瀬尾さんは背骨に側弯症という持病と、先天性の心疾患があるという。しかしそれでも、トレーニングを通して変わっていく身体をみて、自信をつけていった。
「自分の身体にすごくコンプレックスを抱えていましたが、トレーニングを通して変わっていく身体を見て、前向きに捉えられるようになりました。今は、ダイエットから筋肉美のある身体を目指すトレーニングを行っています。側弯で肋骨が変形している加減で、息が人より上がりやすく、初めは高重量で回数を多くトレーニングすることが難しかったです」
ダイエットが成功した現在は大会を目標とした「ボディメイク」を行っている。
「側弯症は体幹が歪むので外見上のコンプレックスから自分を隠しがちになる人が多く、コンテストに出てみたいと思っている側弯症の方々が、いつか堂々と自信を持ってステージ立てたら良いなと思います。同じ病気の人がフィットネスを楽しんだり、大会出場を目指したり、私が大会に出ることで何かきっかけになれたら嬉しいです」
わずか3カ月で15kg減
追い詰められた男性がとった危険な行為とは
長年運動やトレーニングを続けていて、いわゆる“体育会系”の鈴木修平さん(32)。おいしいレストランを探すのが趣味で、毎週末、友人と食べ歩いていた。「食べないと筋肉がつかない」と毎日、白米を食べ過ぎた結果、トレーニングをしているのにポッチャリ体型だった。
そんなある日、ボディコンテストへの出場を勧められ減量することに。まずは食べ過ぎていた白米をはじめとする炭水化物を減らすことから始め、トレーニングはこれまで通り行いながら扱う重量はだんだんと上げるようにした。
しかし、大会が近づくにつれ減量が加速。プレッシャーからか、鈴木さんは危険な減量を行ってしまった。
「炭水化物に加えて脂質も削り始め、どんどんカロリーを摂らないようにしてしまい、大会2カ月前では1日1300kcalほどしか摂っていませんでした。大会1カ月前になると『お腹が空かないなら楽だな』とすら思っていました……。思い返せば身体の不調がありましたし、筋肉を削ぎ落としていたのだと思います。トレーニングの重量は結局、使用重量が下がってしまいました」
明らかに栄養不足だが、仕事中はコーヒーを飲むなどして食欲をごまかし続けた。その結果、仕事帰りの最寄り駅から歩く家までの距離ですら、つらいと感じるように。
2021年8月、マッスルゲートに出場した鈴木さんは、トレーニング開始時点で85kgあった体重は70kgとなり3カ月で15kg減量した。しかし、鈴木さん本人も、初めての減量は『カロリーを摂らなすぎた』と反省している。今回の例は真似してほしくないものとして紹介した。トレーニングをすることは心と身体が健康でいるための手段に過ぎないということを理解した上で、健康第一の身体づくりをお勧めしたい。
40代元ダンサーが美脚ボデイに大変身
「出産を機にみるみる大きくなった」
ダンス歴が30年になるピラティスとダンスインストラクターの田中朋見さん(42)。出産を機に現役ダンサーから離れて人前に立つことがなくなると、みるみる体重が増加。過去繰り返していた『食べないダイエット』からのリバウンドを反省し、2020年8月から週2回のパーソナルトレーナーのもと運動と食事管理を行った。
小さい子どもがいる田中さんは子どもを寝かしつけた後、21時からトレーニングをしていた。夜遅くのトレーニングは田中さんにとって、疲れが溜まりやすく苦労もあったという。トレーニングに挫折してしまいそうになった田中さんは、「大会出場」を目標にすることでトレーニングを継続できるようになったという。
「大会に出るという目標を持ち、日程も明確に決めたことで逃げ道を作らないようにしました。身体が変わったことで、体調が良くなったことがうれしいです。年齢を重ねても、トレーニングを続けていると身体のラインがすごく変わっていくのが分かります。いくつになってもキレイでいたいので、トレーニングを頑張ります」