入院した人には「千羽鶴」を折ることが多いですよね。
特に重度の病気や怪我の場合に「千羽鶴」を贈ることが多いです。
しかし、そもそもなぜ「千羽鶴」なのでしょうか?
今回はなぜ入院した人に「千羽鶴」に折るのかを解説します。
特にその由来や語源となった話についても説明します。
「千羽鶴」とは
まずは「千羽鶴」がどのようなものなのか見ていきましょう。
千羽鶴が贈られる目的
「千羽鶴」は折り紙などで作られた折り鶴を数多く糸に通して連ねたものを指しています。
現在では病気や怪我のお見舞いとして贈ることが多いです。
特に入院するほどの重度の病気や怪我に対して作られます。
また、試合や試験など必勝祈願を込めて贈ることもあります。
さらには平和を願って作るなど、その目的は多種多様です。
つまり「千羽鶴」は何かしらの願いを込めて折るものなのです。
千羽用意しないといけないわけではない?
千羽鶴という言葉から1,000羽分の折り鶴が必要だと思っている方も少なくないかもしれません。
しかし、実際には数多くたくさんという意味で千という数字が選ばれているで厳密に1000羽ないと千羽鶴にならないというわけではありません。
そのため、実際には100羽分でも500羽分でも千羽鶴と呼んでも問題ありません。
願いを込めて折るものなので、数よりも気持ちの方が大切かもしれませんね。
なぜ鶴なの?
では、なぜ折り紙で鶴を作ることが祈願になるのでしょうか?
折り紙の歴史
昔は瑞鳥の鶴が千羽揃うことを吉として、寺院や神社に奉納する風習がありました。
その際、折り紙で折り鶴を作り奉納することが多かったそうです。
また、鶴の絵を描いて奉納するということもあったようです。
そのことから、鶴を折り紙で折る風習が残ったとされています。
また、この折り鶴の奉納が「千羽鶴」に繋がったとも考えられているようです。
鶴が縁起のいい鳥だったため?
「千羽鶴」に鶴が採用されたのは、縁起の良い鳥だったためとされています。
実際に「鶴は千年、亀は万年」ということわざがあります。
日本では昔から鶴が長寿の象徴として考えられています。
そこから「鶴=縁起が良い」と考えられるようになったそうです。
特に江戸時代には「折り鶴を折ると寿命が延びる」という言い伝えがあったのだとか。
そこから次第に折り鶴を折る風習が広まったとされています。
ただし、鶴なぜ縁起の良いものとされるかは明確な理由がわかっていないため、具体的な出所については不明です。