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大聖堂だけではないステンドグラス
その他の見どころ

大聖堂だけではないステンドグラス

メス市内には多くの教会がありますが、ありがたいことにその多くが無料で開放されています。しかも、ほぼどの教会も美しいステンドグラスを有しており、一見の価値があります。ステンドグラス見学の観点から、私が見学したもののうち心に残った教会を挙げておきましょう。

【フランス】ステンドグラス必見!フランス北東メス(Metz)観光
(画像=<ジャン・コクトーのステンドグラス ©Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)

(1)聖マクシマン教会

ドイツ門の近くに建つ聖マクシマン教会は、教会と気が付かずに素通りしてしまうほど目立たぬ外観。12~15世紀にかけてのロマネスク式建築に、ゴシック様式が部分的に混じっています。この教会のステンドグラスは、ジャン・コクトーのデザインによるもの。ジャン・コクトーは20世紀初めの芸術家で、その小説や詩のほか、絵や映画でも知られています。ジャン・コクトー監督映画の代表作『美女と野獣』(1945)はディズニーの同題名アニメ映画に45年先立つ白黒映画ですが、今見ても独特の雰囲気に満ちていて見ごたえがあります。

【フランス】ステンドグラス必見!フランス北東メス(Metz)観光
(画像=<ジャン・コクトーデザインのステンドグラス ©Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)

聖マクシマン教会は、観光客もほとんど訪れることのない静かな教会です。ここで心ゆくまでジャン・コクトーのステンドグラスと向き合う時間は、贅沢で豊かなひとときとなるでしょう。

【聖マクシマン教会】

  • 開館時間:9:00~18:00
  • 休館日:ミサ、行事の際は見学不可能

(2)聖ユケール教会

聖マクシマン教会からほど近いところには、聖ユケール教会が建っています。12~14世紀にかけての建築で、鐘楼はおそらくメスで一番古いものではないかと考えられています。特に彩色が施された柱などと並んでみるステンドグラスは、往時の姿を彷彿させます。

【フランス】ステンドグラス必見!フランス北東メス(Metz)観光
(画像=<聖ユケール教会内のステンドグラス ©Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)

【聖ユーケール教会】

  • 開館時間:9:00~18:00
  • 休館日:ミサ、行事の際は見学不可能

(3)聖セゴレーヌ教会

聖セゴレーヌ教会がある場所には9世紀から教会が建っていました。今の教会は13世紀に建てられたものですが、その後も大幅な改築などがなされ、いろいろな時代が混ざった建物になっています。この教会には、ロレーヌ地方最古のステンドグラスがあります。1160~80年のころのものと考えられている緑の十字架の磔刑像です。

【フランス】ステンドグラス必見!フランス北東メス(Metz)観光
(画像=<緑の十字架が見える右側のステンドグラスが12世紀のもの ©Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)

【聖セゴレーヌ教会】

  • 開館時間:9時~18時
  • 休館日:ミサ、行事の際は見学不可能

その他の見どころ

【フランス】ステンドグラス必見!フランス北東メス(Metz)観光
(画像=<20世紀初めドイツ時代に皇帝滞在用に建てられた宮殿 ©Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)

その他、ドイツ時代に建てられたプロテスタントの教会や十字軍の時代に作られたテンプル騎士団の礼拝堂、モーゼル川沿いのウォーターフロント、2010年にオープンした現代美術のポンピドゥーセンター・メス(建築は日本の坂茂氏ら)など、他にも見どころには事欠かないメス。ステンドグラスがお好きな方、オーバーツーリズムを避けたい方、フランスに来たけどちょっと異国気分も味わってみたい方におすすめしたい場所です。

文・写真・冠ゆき/提供元・たびこふれ

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