真面目な人に自動車ローンを
自動車ローンを組んだうえでそれを働きながら完済したGojekドライバー・ライダーは、勤労意欲に富んだ真面目な人である。そうでなければ長期間のローンなど滞納しているだろう。慢性的なドライバー不足に悩むGojekとしては、喉から手が出るほど欲している人材と言える。
GMSの掲げる「真面目に働く人が正しく評価される仕組みを創造する」というビジョンは、貧しい地方島嶼部からジャカルタあるいはスラバヤへやって来た人に希望の光を与えるものだ。中央政府は「生まれ故郷での産業創出」を第一のビジョンに掲げてはいるが、それでも目立った産業のない地域の人々は家族のためにジャカルタを目指す。
Gojekは、そうした人々に働き口を与える役割も担っているのだ。そして、従来型の与信審査から進化した「働き者が正当に評価される審査」は新興国の経済成長に直結するだろう。
参考・引用元:
Gojek
(文・澤田 真一)