5. いつもの余談です。

いつもの余談です。記事とは全く関係のない「蝉」の話をしたいと思います。

今の子供は蝉をみて怖がります。家の中でゲームをしている時間が長いせいで、仮想空間の怪物は好きですが、現実の蝉は怖がります。手でつかむなんてことは、あり得ない所業だと思っています。

『八日目の蝉』という映画があります。一般的に蝉の雄の寿命は約七日で短命と言われていますが、実は雌は産卵のため八日以上生きます。つまり八日目の蝉とは、夫がいない妊婦のことです。この映画の題名は、不倫で妊娠した女性を暗示しています。

蝉は雄だけが鳴くのですが、雌はその音を探して飛び回って雄を選ぶわけですので、雄は雌に選んでもらうために懸命に鳴く。多分、種の保存のためにも、雌は鳴き方で強い雄を選んでいるのではないかと勝手に思っています。

雌は木の幹などに卵を産み、卵から生まれた幼虫は土の中に潜ります。幼虫は土の中で長い期間を過ごし、やがて成虫になると地上に出てくるのです。幼虫は卵からかえると、木の幹を伝って地中にもぐります。木の根などから樹液を吸って7年間ぐらいを過ごします。

その間、モグラなどの天敵に襲われることもあり、7年後地表に出て、羽化する蝉はラッキーだと言えます。羽化して成虫になっても、雄に残された時間は7日間しかありません。その間、必死に雌を呼び寄せるために鳴き続けますが、7日間で雌と交尾して子孫を残せたら、蝉の雄なりに満足感はあるかも知れません。

雌と逢えず力が尽きて樹から落下して、地表に仰向けに横たわった雄は、その五つある目で青空を見て、自分の生命の尽きる瞬間に何を思うのでしょうか。

【イタリア】マッジョーレ湖に浮かぶ華麗な宮殿の島、イソラ・ベッラ
(画像=『たびこふれ』より引用)

おまけ、島の庭園で撮影しました。

【イタリア】マッジョーレ湖に浮かぶ華麗な宮殿の島、イソラ・ベッラ
(画像=『たびこふれ』より引用)

文・写真・***/提供元・たびこふれ

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