「小池学歴詐称問題」とは

小池百合子東京都知事の「学歴詐称問題」が雑誌文藝春秋などで大きく報じられている。この問題はこれまでマスコミ等で何度も取り上げられてきたが、今回は小池知事の元側近でありアドバイザーでもあった「都民ファーストの会」元事務総長による「告発」であるため、改めてマスコミで大きく取り上げられているものである。

「告発」の内容は、要するに小池知事はエジプトカイロ大学卒業を主張し、これまでの知事選挙等でも、その旨を選挙公報等に記載してきたが、実際は卒業していない「学歴詐称」であり「公職選挙法違反」の疑いがあるというものである。

知事と働く女性との意見交換会に出席する小池都知事東京都HPより

「学歴詐称」の客観的証拠

しかし、今回の元事務総長による「告発」においても「学歴詐称」を認めるに足りる確たる客観的証拠は乏しいと言えよう。すなわち、元事務総長による「学歴詐称」の決定的証拠の提出はなく、あくまでも「疑惑」ないし「状況証拠」の指摘にすぎないのである。

また、小池知事のカイロ大学時代における、元学友による卒業していない旨の「証言」にしても、「疑惑」ないし「状況証拠」にすぎず、「証言」を裏付ける客観的証拠が乏しいと言えよう。