■意見は真っ二つ

Sirabee編集部が6月30日〜7月2日にかけて、全国10〜60代男女1,000名を対象にエスカレーターの乗り方について調査したところ、「鉄道会社や自治体が禁止したとしても急ぐ人のために片側を空けるべき」と答えた人が45.6%。

「両側に立って歩かないことを徹底するべき」との回答が54.4%となった。両側立ち派が過半数になったものの、世論は真っ二つに割れている状況だ。

埼玉、名古屋では条例制定も減らないエスカレーター歩行と片側空け 4割が「禁止されても空ける」
(画像=『Sirabee』より引用)

調査票の質問項目には「鉄道会社や自治体が禁止したとしても」と明記しているにもかかわらず、どこ吹く風の人がここまで多いのは驚きだ。

■男性で目立つ片側空け派

では、ルールを無視してエスカレーターの片側を空けるべきと考えているのは、どんな人たちなのだろうか。まず、40代を除く全ての世代で男性が女性を上回り、10〜20代と50代男性では片側空け派が6割に迫っている。

女性では40〜50代が最も高く5割に迫ったが、全世代で半数を下回った。女性でも少なくない片側空け派だが、男性のほうが強く意識している傾向がありそうだ。

埼玉、名古屋では条例制定も減らないエスカレーター歩行と片側空け 4割が「禁止されても空ける」
(画像=『Sirabee』より引用)

罰則のない条例や鉄道会社のポスター程度では、とても止められなそうに見えるエスカレーターの歩行と片側空け。大きな事故が頻発する前に、罰則を設けた法律の検討も必要かもしれない。