鉄道会社や自治体が、大量のポスターを掲出するなどして禁止している、駅などのエスカレーターにおける歩行と片側空け。

しかし実態としては、ほとんどのエスカレーターで首都圏では右側、関西では左側が空けられ、もう片側の手前には長蛇の列ができていることもある。

混んだエスカレーターでも隣の人に体をぶつけるように駆け上がる、駆け下りる人も少なくない。

■埼玉、名古屋では条例も

2021年10月、埼玉県では、「エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」を制定。罰則はないものの、利用者の義務として「立ち止まった状態でエスカレーターを利用しなければならない」とし、管理者にはそれを周知する義務も課している。

名古屋市でも今年3月、政令市としては初めて、エスカレーターでの歩行を禁止する条例が成立した。歩行禁止を鉄道事業者だけでなく自治体ぐるみでルール化していく動きは拡がっているものの、世間はどのように感じているのだろうか。