攻撃的なサルによるさまざまな被害は、世界各地で増加している。宗教によってはサルを神のように崇めているインドでも、とんだ暴挙に出て、人々の脅威となることがあるようだ。

愛児の命を奪われた一家の話題を、『LBC』『The Sun』などイギリスのメディアが報じている。

■赤ちゃんを狙ったサルの群れ

インド・ウッタルプラデーシュ州のバレーリーで15日、両親と一緒に3階建ての家屋の屋上にいた生後4ヶ月の赤ちゃんが、自宅に忍び込んだサルの群れにいきなり狙われた。

サルは顔が黒く、灰色がかった毛色と長い尻尾が特徴の「ハヌマンラングール」という種類。成体の体長はオスが約65センチ、メスが約60センチ。体重はオスが約13キロ、メスが約10キロだという。

■赤ちゃんは即死

サルの群れは赤ちゃんをさらおうとしており、父親のニルデシュ・ウパディヤイさん(25)は必死にわが子を守り、母親とともに抵抗。しかし、何匹にも囲まれると身動きが取れなくなった。

サルたちは次々とニルデシュさんに襲いかかり、その腕から赤ちゃんを奪取すると、なんと屋上から落としてしまった。全身を地面に強打して赤ちゃんは即死。わが子の元に急いだニルデシュさんたちを、サルたちはなおも攻撃したという。