その後、バーバラは自身の娘からケネスの遺体を隠すために、遺体を古いカーペットに包み、翌日庭に埋めたそうだ。その後、娘にはケネスは急病で亡くなり、病院が火葬してしまったと伝え、真実をごまかしたという。近所の人々はケネスはどこかへ引っ越したと思っていたそうだ。
英・マンチェスターの裁判所でバーバラは父親の殺害は意図的ではなく、刑事責任能力が欠如した状態での偶然の殺人だったと訴えた。ティモシー・キング裁判官は、バーバラが自己防衛のために殺人を犯したとは認め難いものの、40年にも及ぶ過度の精神的・物理的・性的虐待を父親から受けており、心的外傷後ストレス障害と深刻なうつ病に悩まされていたことを認め、バーバラが事件当時に理性的判断能力を欠き、自己抑制能力が無かったとして、懲役9年の判決を下した。
しかし、この事件には不可解な点もある。バーバラは父親を殺害した後も、父親の年金を受け取っていた。その額は12年間で18万ポンド(約2650万円)に上るという。そして、バーバラがケネスを殺害した前日には、福祉係の者がケネスとの面会を希望しに訪問していたそうだ。この経緯を捜査官のダンカン・ソープ氏は次のように語っている。
「これは年老いた男性が自身の娘に殺害されるという痛ましい事件です。そして、その娘は不正に18万ポンドもの年金を受給していました。殺害を告白するチャンスは何年もありましたが、隠し切れなくなってやっと出てきたのです」
また、バーバラが父親に性的虐待を受けていたことを告白し始めたのは逮捕から数カ月経ってからだったと法廷弁護士が認めている。果たしてバーバラは真実を話しているのだろうか?
そして、バーバラの話が真実だとして、ケネスが単なる小児性愛に飽き足らず、年老いたバーバラにまで執着した理由は何だったのだろうか? 今となっては真相は闇の中だ。 参考:「The Guardian」、「The Independent」、ほか
※当記事は2018年の記事を再掲しています。
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提供元・TOCANA
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