アフリカ言語のデジタルアクセスを実現するBotlhale AI

Image Credit:Botlhale AI

これまでの話を踏まえたうえで、2019年設立のアフリカ発AIスタートアップであるBotlhale AIの公式ホームページを見ると、同社のビジョン、ミッションが設定された理由が読み取れる。

Botlhale AIのビジョン
アフリカ大陸の人々が彼らの独自の言語を使って、学び、成長し、世界とつながれるような未来を作る。

Botlhale AIのミッション
アフリカの人々の言語が使えないことが、さまざまなサービス利用の阻害要因であることを認識し、その阻害要因の解決に真正面から取り組む。

このBotlhale AIのビジョン、ミッションからもアフリカ大陸には最先端技術のサポートが追い付かないような言語を使っている人々が確かに存在し、同社がその問題を解決しようとしていることが分かる。

調達した資金額の合計は19万3600ドル

CrunchbaseによればBotlhale AIの最新の資金調達は2022年10月1日であり、調達した資金額の合計は19万3600ドルで、1ドル150円換算で約3000万円の資金を集めている。現状、公開されている投資家はCreative Destruction Lab(CDL) 1社のみだ。

Connecting Africaによれば、2023年11月にBolthale AIはAfrica Tech Festival Awardsにおいて、その年に活躍したスタートアップに贈られる「スタートアップ・オブ・ザ・イヤー」に選出されている。

Botlhale AIの会話型AIツール&分析ツール

Botlhale AIの公式ホームページによると、同社の提供するサービスは以下の通りである。

Natural Language Processing(NLP:自然言語処理)を実現する「Bua」

高次元のチャットボットの作成、外部API(Application Programming Interface)との連携でより高度な処理を実現する。

話されている言語に関係なく通話を100%監視する、コールセンター向けの分析API「Vela」

話し言葉の検出、複数言語の文字起こし、解析などを実行可能する。

文字からスピーチ(音声)への変換、スピーチ(音声)から文字への変換を実現する「Speech APIs」

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アフリカ言語で音声対応ソリューションを作成できる。