先輩から教わったコミュニケーションのコツ

ーーーお話を聞いていてもっと年上の方かと思っていたので、そんな若い方だったとは予想外でした。その方は店舗でリーダー的なポジションだったのでしょうか。

そうですね。その方の後輩に当たる人には、パートさんなど年上の人もいらっしゃいました。

ーーー若い方が、自分より年上の人に指導するのは大変な部分もあると思うのですが、その先輩がリーダーとしてうまくやっているな、すごいなと感じたところはありましたか。

その先輩を真似して私も今やっていることなのですが、こちらから一方的に指導するだけではなく、逆に自分がわからないことは相手に聞いて教えてもらうことです。



「私の得意なことは教えるので、◯◯さんの得意なことを私に教えてください」と聞いて、お互いに教え合うようにしています。そうすると上から目線にならないんです。その先輩は、教えるだけではなく、わからないことを誰かに聞いていることも多くて、いつも謙虚な姿勢でした。

ーーー他にも、その方が素晴らしいなと思った点はありますか。

老若男女問わず、いつも誰にでも声をかけてました。新人さんに対しても「今日何か困ったことはあった?」と聞いていましたし、仕事が終わったらすぐに休憩室に入ってきてくれて「今日少し元気なかったけれど、学校で何か嫌なことあった?」とすぐ声をかけてくれたり、こちらのちょっとした異変に気づいてくれる先輩でした。

「全国接客コンテスト」ではいつもの接客を見せた

ーーー「全国接客コンテスト」に出場された際には、どのようなことを心がけていたのでしょうか。

コンテスト用に作った接客や演技ではなく、高校2年生の自分がしているいつもの接客を見てほしいと思って、変に気取りすぎないようにと心がけました。

ーーーコンテストではどのような評価をされたのでしょうか。

そのまま私らしいという評価でしたね。舞台の上でミスもしましたし、クスクスと笑いが起きるところもありました。全国大会での入賞まではいかなかったのですが、その前の南関東大会では優勝をしています。

CoCo壱にはココスペシャリストという技能資格があって、1番上の階級にスターという称号があるのですが、約20,000人ぐらい従業員がいるなかで、私は最年少で、16人目のスターの称号をいただくことができました。

ーーー諸沢さんの接客は、他の方からはどんなふうに言われることが多いのでしょうか。

とにかく明るいことと、アイコンタクトをよく取ります。仲間のスタッフたちとも目が合いますし、お客様とも目を合わせるようにしています。あとは、何をしていても常に口角が上がってるようにしているので、それは周りからも言われますね。